今日から予約が開始されたApple Watch series4。
画面が拡大し、(日本では使えないですが)心電図などの新機能も注目したいポイントです。
さてそんなApple Watch series4を購入しようか迷っている方の多くは、アップルケアに加入するかどうか迷うのではないでしょうか。
今回はアップルケアに加入するべきかどうかをさまざなな観点で見ていきたいと思います。
Contents
AppleCare+ for Apple Watchのサービス内容
まずはAppleCare+ for Apple Watchがどのようなサービスを提供してくれるか確認しておきましょう。
通常アップル製品には、一年間の製品保証と90日間の無料電話サポートが提供されます。
これはアップルケアに加入しなくても受けられるサービスです。
これに加えてアップルケアに加入すると以下の点が強化サポートされます。
Check!!
- 一年間の製品保証と90日間の電話サポートを二年間に延長。
- アップルストアスペシャリストへの問い合わせに優先的案内。
- エクスプレス交換サービスの適用
- 過失や事故によるApple Watchの損傷に対する修理などのサービスを2回まで受けられる。(1回につきApple Watchは8,400円、Apple Watch Hermèsは9,800円の税別サービス料がかかります)
加入するかどうか悩ましい点は、黄色のマーカーが引いてある3つの点。
電話サポートが必要か、エクスプレス交換サービスに魅力を感じるか、修理サービスの費用対効果をそれぞれ考えていきましょう。
電話サポートの必要性はない
まずは電話サポートについてですが、これはアップル製品初心者の方にはありがたいサポートかもしれません。
Apple Watchの基本操作から、純正アプリケーションのことまでなんでも聞くことができます。
しかし、Apple Watchの操作がそれほど難しくないことや、覚えることもそれほど多くないこと、さらにネットには多くの情報コンテンツがあることを考えてみると、あまり必要性を感じるサービスではありません。
スペシャリストの優先的案内なども特典としてあげられていますが、それでも5〜20分は待たされることになります。
どんなに小さな問題でも相談することは可能ですが、どんなに小さな問題でもかなりの時間待たされます。
この待たされている時間をネットで検索する時間に当ててしまえばいいのでは?
なぜならネットで調べようが、アップルに問い合わせようが返ってくる内容は同じだからです。
さらにいうなら全ての製品には90日間の電話サポートがついているので、わからないことがあってもだいたいこの期間で解決します。
慣れも重要なポイントですので、電話サポートにそこまでの期待をしても仕方ないのかなと思います。
エクスプレス交換サービスとは?
エクスプレス交換サービスというものを初めて聞いた方のために、一応サービス内容をご説明します。
既にご存知の方は飛ばして呼んでください。
エクスプレス交換サービスというのは、アップルケアに加入すると受けられる特典の1つ。
持っているアップル製品に不具合があるとき、玄関まで新品を持ってきてくれて、その場で交換してくれるというサービスです。
これはわざわざ修理のために発送して数日待つことも、アップルストアに足を運んで待つこともないので、非常に便利なサービスだと思います。
このサービス自体は無料なのですが、お手持ちのアップル製品の故障内容が画面割れや破損による不具合などによる故障であった場合には修理代金がかかります。
この修理代金はアップルケア保証対象料金(2回まで)で利用できますが、規定の2回を超えると保証対象外料金になります。
バッテリーの不具合や、動作不良の場合は無料です。
ではアップルケアに加入している場合とそうでない場合の修理代金の差をもとに費用対効果を考えてみましょう。
修理サービスの費用対効果
Apple Watchをアップルケアに加入させるかどうかで大きなポイントは、やはり費用対効果だと思います。
アップルケアに加入していれば破損修理は8,400円(Apple Watch Hermès、Apple Watch Editionは9,800円)で済みますが、加入していない保証対象外のApple Watchは33,400〜44,400円の修理費用がかかります。
ただし注意点として、アップルケア保証対象での修理は2回までとなっており、3回目以降や改造を施した製品などは対象外の料金が発生します。
この料金は以下表を参照していただければわかりやすいと思います。
Apple Watch series4修理代金一覧表 | ||
アップルケア保証対象 | 保証対象外(3回目以降の修理や改造品など) | |
アルミニウムモデル・ナイキモデル(GPS) | 8,400円 | 33,400 円 |
アルミニウムモデル・ナイキモデル(GPS+Cellular) | 8,400円 | 38,800 円 |
ステンレスモデル | 8,400円 | 44,400 円 |
エルメスモデル | 9,800円 | 44,400 円 |
ではここで費用対効果を考えてみましょう。
例えばApple Watch series4アルミニウムモデル(GPS)を破損したとしてアップルケアに加入してる場合・加入していない場合を考えると、
(アップルケアに加入している)加入費用7,800円+初回修理費用8,400円=16,200円(税抜)
(アップルケアに加入していない)33,400円(税抜)
この時点で約2倍もの価格差が出ています。
アップルケア保証対象料金はエルメスモデル以外は一律なので、次にseries4のステンレスモデルについて考察してみると、
(アップルケアに加入している)加入費用7,800円+初回修理費用8,400円=16,200円(税抜)
(アップルケアに加入していない)44,400円(税抜)
と約2.7倍もの価格差になります。
加えてエクスプレスサービスの利用ができるかどうかも大きなポイントとなりますので、
Check!!(アップルケアに加入している)2〜2.7倍安く、エクスプレスサービスによって即日新品が手に入る。
(アップルケアに加入していない)2〜2.7倍高く、数時間から数日待たされる。
ということになります。
アップルケア保証対象修理は2回まで受けられるため、2回目の修理代金をアルミニウムモデル(GPS)で比較してみると、
(アップルケアに加入している)加入費用7,800円+初回修理費用8,400円×2=24,600円(税抜)
(アップルケアに加入していない)33,400円×2=66,800円(税抜)
とアルミニウムモデルで2.7倍の価格差が生じます。
流石に3回目以降の修理は現実的ではありませんが、一応アルミニウムモデル(GPS)で考えてみると、
(アップルケアに加入している)加入費用7,800円+初回修理費用8,400円×2+対象外修理33,400円=58,000円(税抜)
(アップルケアに加入していない)33,400円×3=100,200円(税抜)
となりもはや新品のApple Watchを購入した方がいいレベルに達しますが、価格差はすごいことになりますね。
Apple Watchは壊れやすいのか?
ではここでポイントになるのが、そもそもApple Watchってどれほど壊れやすいのかということです。
結論から言うと、アルミニウムモデルでもなかなかの強度ですが、ステンレスモデルになると傷さえつきにくいというのが僕が三年間使ってきた感想です。
ケースや保護フィルムを一切しない状態で使用していて、いろいろなところにぶつけたりしましたが全く傷1つついていません(見えてないだけかも)。
ステンレスモデルの場合サファイアガラスを使用しているので、アルミニウムモデルよりもかなり強度が高いのは確かです。
実際ツイッターで見てみても、アルミニウムモデルの画面割れは割とすぐ見つけることができました。
あああApple Watch割れたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!! pic.twitter.com/Lt93bM0i2m
— RiK(りく) (@RiK_sn) 2017年1月25日
アルミニウムも丈夫ではありますが、ステンレスに比べると壊れやすいのは事実ではあります。
つまり、
Check!!アルミニウムならアップルケアを考えてもいい
ステンレスモデルなら加入をためらってもいい
と考えています。
まとめ
ではまとめです。
結論を導くに当たって以下の点を考慮します。
- Apple Watchの寿命(約2年とみています)
- Apple Watchの壊れやすさ
- アップルケアの価格
- アップルケア加入時のサービス内容
Apple Watchのバッテリー寿命が約2年であることから、2年以内に何回壊すかが焦点となりそうです。
僕の経験上、二年間で一度もアップルケアを使うどころか傷もついていないので保証対象修理料金メインで加入する必要はなさそうです。
ただしあくまでもステンレスモデルの話であり、アルミニウムモデルはより脆いので一考の価値はあります。
しかしアップルケアの価格7,800で2回まで特別価格の修理が受けられ、またエクスプレスサービスも利用できるというのはかなり大きなポイントです。
考えていただきたいのは2年後です。
新しいApple Watchが登場し、そろそろseries4も限界、売ろうかなぁと考えている時期だと思います。
Apple Watchはバッテリーの劣化が激しいので、2年も待たずして不具合・劣化共にひどくなります。
もしアップルケアに加入しているのであればエクスプレス交換サービスに出すことができ、無料で交換することができます。
アップルケア公式にも無料修理の内容としてバッテリー問題は明記されています。
- 修理サービスは、Apple Watchおよび付属アクセサリに材質上または製造上の瑕疵が生じた場合、またはバッテリーが保持する容量が本来の容量の80パーセント未満になった場合に利用できます。Appleが修理または交換サービスで提供する交換品には、新品、または性能と信頼性の両面で新品と同等のパーツが含まれます。詳しい規約についてはwww.apple.com/legal/sales-support/applecare/applecareplus/をご覧ください。
これによりエクスプレスで届く新品を売ることができるので、中古品としてではなく新品としての利益を出せるのです。
新しいApple Watchを買ういいサポートになるのではないでしょうか。
まぁ二年間の間に2回修理に出すとこの特典は受けられませんが。
つまりApple Watchは壊れやすいものではないが、アップルケアに入っておけば万が一の時でも不安はないし、2年後買い換える時でもお得に買い替える為に新品に交換できるというメリットがあるのです。
たった7,800円でこれだけの安心と、エクスプレスサービスによる恩恵が受けられるのであれば安いものではないでしょうか。
アルミニウムの方は入っておいて損はないですし、ステンレスモデルを購入する方も絶対の安心という形で加入しておいて損はないと思います。
本日16時01分から始まる予約。
加入するか否か、よく考えてみてください!