こんなあなたに読んでほしい!
「GPUって何?CPUとは違うの?」
「MacBookを選ぶときにRadeonとか書いてあるけど、あれ何?」
という疑問を解消しましょう。
こんにちは、Rasaka(@Rasaka_san)です!
MacBookを選ぶときに、『グラフィックス』の欄に
- Intel HD Graphics 615
- Intel HD Graphics 6000
- Radeon Pro 560X
なんて記載されていますよね。
実はこれ、MacBook選びの大事な判断基準になります。
この記事では、用途に合わせてどんな違いがあるかを解説していきます。
MacBookのみならず、パソコン選びをする上で大切なポイントになるので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むと・・・
- MacBookやパソコンを選ぶときに、自分に最適なスペックがわかるようになる。
- MacBook Proの価格の理由に納得ができる。
ぜひ最後までご覧ください。
Contents
グラフィックス欄に記載されているもの
さて、MacBookの仕様欄に書かれている『グラフィックス』。
ここには一体何について記載されているのかご紹介しましょう。
MacBookのスペックを決める際に決め手となるのがCPUですが、これは大体の演算(コードや計算などの)処理を行うものになります。
一方でGPUというものは、グラフィック(写真や映像など)の演算に特化した処理を行うものです。
ただのコードに比べて、映像関係の処理はずっと大変で負荷がかかります。
たとえ1秒の映像だとしても、パソコンが行う演算は膨大です。
つまり画像や映像の綺麗さを追求するMacBookには、GPUがなくてはならない存在ということ。
『グラフィックス』の欄には、このGPUに関するスペックが記載されています。
CPU同様、GPUにも様々な種類や世代があり、スペックを左右する大きなポイントとなります。
内蔵GPUと独立GPU
GPUはグラフィックをより鮮明に映し出したり、3Dの映像などを滑らかに表現するのにとても重要です。
ですが、CPUよりも高速かつ大量の演算処理を行うことから
- 消費電力が増す
- 機体サイズが大きくなる
- コストがかかる
というデメリットも生じます。
そこで生まれたのが、CPUとGPUを一体型にした『GPU内蔵CPU』です。
CPUの中にGPUが内蔵されていることから『内蔵GPU』とも言われます。
ただし、GPUの性能が著しく低下しているのも事実です。
内蔵GPUよりも独立GPUの方がはるかに性能が高いのです。
そのため、画像や映像の処理をメインに行うMacBookであれば独立GPUを搭載したモデルが推奨されます。
MacBookに搭載されているGPU
それでは具体例として、2018年に発売されていたMacBookのグラフィックの性能を一覧で見てみましょう。
MacBook | グラフィック |
Air(旧モデル) | Intel HD Graphics 6000 |
Air(2018年モデル) | Intel UHD Graphics 617 |
12インチ | Intel HD Graphics 615 |
Pro 13インチ(Touch Barなし) | Intel Iris Plus Graphics 640 |
Pro 13インチ(Touch Barあり) | Intel Iris Plus Graphics 655 |
Pro 15インチ | Intel UHD Graphics 630 Radeon Pro 555X |
Intel UHD Graphics 630 Radeon Pro 560X |
さてこの表を見ると、何やらMacBook Pro15インチだけ2つ搭載されていることがわかります。
実はMacBook Pro15インチだけ内蔵GPUと独立GPUをどちらも搭載しています。
普段は内蔵GPUで処理をし、より複雑な処理が必要になったときに独立GPUで処理をさせるためです。
CPU統合型GPUについて
表を見てもらうと、どのMacBookにも
- Intel HD Graphics
- Intel Iris Plus Graphics
- Intel UHD Graphics
のいずれかが搭載されていることがわかると思います。
これがCPUと一体型になったGPUです。
内蔵GPUにも当然性能差はあり、HD Graphics<UHD Graphics<Iris Plus Graphicsとなっています。
「え?!MacBookPro13インチの方が15インチよりも性能いいの?!」
と思う方もいるでしょう。
確かに13インチの方が内蔵GPUは優秀ですが、15インチには後述する独立GPU Radeon Proというものが搭載されています。
なのでいざ動画編集やCG作成をしたときに、統合GPU型の13インチだと力不足が目立つのに対して、15インチはかなり踏ん張りが効きます。
図で例えるとこんな感じですね。
また同じ統合GPUでも、末尾についている番号によって性能の優劣がわかります。
- Intel HD Graphicsの場合:615<6000
- Intel Iris Plus Graphicsの場合:540<655
となります。
このGPUの性能は、CPUやストレージなど他の性能とのバランスを保ちつつチョイスされています。
なのでただ単純にGPUの性能が優っているからといって、発揮できるパフォーマンスに直接影響するかと言われれば微妙です。
例えば旧型MacBook AirとMacBook12インチでは、グラフィックスという面ではMacBook Airの方が優れていますが、
- CPUが12インチモデルより古い
- 旧型AirはRetinaディスプレイではない
という点からグラフィックスの作業をさせるのにあまり向いていません。
代わりにAirの方がかなり安い価格帯で提供されているので、ここは悩ましいポイントですね。
独立GPUについて
前述した通り、MacBook Pro15インチモデルにのみRadeon Proと呼ばれる独立GPUが搭載されています。
そのため、動画編集や写真加工などグラフィックに関わるものの作業においてはMacBook Pro15インチは他モデルと一線を画しており、飛び抜けて高性能ということになります。
- After Effectsによる作品制作
- Premiere Proによる動画編集
- PhotoShopやIllustratorによる加工や作品制作
という用途を極めたい方には、独立GPU搭載の15インチがオススメです。
御察しの通り、末尾の数字が555Xと560Xの2つがありますが、後者の方が高性能です。
用途別:最適なGPUはどれ?
では自分の用途にはどの程度のGPUのスペックが良いのか、考えてみましょう。
各GPUに適切な作業は以下のようになります。
Intel HD Graphics に最適な作業
ガッツリ処理が必要な人が買うモデルというより、出先での軽い作業や入門機として使う程度のグラフィックス性能です。
用途としては、
- ネットの閲覧
- 動画の視聴
- 写真の閲覧
程度でしょう。
あまり負荷をかけすぎるとフリーズします。また、高画質外部ディスプレイに接続したり、アプリを大量に使用したりすることにも少し不安があります。
搭載されているMacBook
Intel Iris Plus Graphics に最適な作業
用途としてはプロ並みの作業はしないけど、ある程度の動画編集や写真加工はするという方に向いています。
ちなみに13インチモデルにはTouch Barありモデルとなしモデルの2択ですがTouch Barありモデルの方がかなり高性能となっています。
関連
搭載されているMacBook
Intel UHD Graphics +Radeon Proに最適な作業
すでに記載した通り、独立GPUを搭載しているため底力が他MacBookよりもかなり優れています。
そのため用途としては
- 本格的な動画制作
- 複雑なCG作成
- 何枚もレイヤーや特殊効果を重ねる画像編集
- ハイクオリティーな3DゲームやVRゲーム
- 5Kモニターなどをたくさん繋げる
と、割となんでも、しかも高クオリティーな作業でも耐えてくれます。
ただその分お値段もすごいことになってます。
搭載されているMacBook
まとめ
映像関係の作業をする人は独立GPUがオススメ
今回はGPUについて解説しました。まとめると、
まとめ
- GPUにはCPUと一体型になったものと独立したものがある。
- 独立型のGPUの方が高性能
- 独立GPUを搭載しているのはMacBook Pro15インチのみ
となります。
MacBookを購入する動機が
- 写真の編集や加工
- 動画の編集
- CGの作成
- ハイクオリティーなゲーム
という人は特に注視しておいた方がいいでしょう。
日常的な使い方をするには12インチやAirで十分ですが、少しでも写真や映像などグラフィックに関わることがしたいのであれば、13インチMacBook Pro程度あれば問題ないと思います。
YouTuberの方や目指している方は、少しでも快適に作業できるように独立GPUを持つMacBook Pro15インチをオススメします。
以上、GPUについての解説でした。